■賃金体系表
■アドバイス【1】 基本の考え方と評価段階数について
■アドバイス【2】 基本シートの記入方法について
※「賃金体系づくりの基本シート」は、会社の賃金体系を見直したい経営者の方に最適なシートです。活用のアドバイスでは、シートの基本的な考え方から具体的な記入方法までを解説しています。「賃金体系表記入例」と併せてご活用ください。
◆横軸と縦軸について
横軸は「年齢区分」を表す。縦軸は、「能力区分」を表す。能力は9段階で評価する。
◆ポリシーラインについて
各年齢での世間相場となる賃金の額を表す。実際に自社で賃金体系をつくるにあたっては、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」、各都道府県の労働部、各地の商工会議所の賃金統計を参考にするとよい。
年齢に合わせてメリハリある賃金を支払っていくために、年齢を6つに区分し、評価段数を変える。
ポイントは、「世間相場に合わせること」にある。この段階は能力・実力主義ではないので、格差を広げず3段階評価とする。/p>
23〜30歳の8年間は、将来の幹部にさせるのか、それとも一般社員としてキャリアを積ませるのかを見極める時期。ただし、まだ仕事を覚え慣れていく段階ではあるので、期待を込めて大きな格差を付けず、評価も5段階に増やし、少しずつ格差を付けるとよい。/p>
働き盛りの年代。能力区分を9段階とし、幹部職と一般職の格差を明確にさせる年代でもある。役職に就くべき社員は役職に就け、賃金を上げる。逆に一般職の中には、横ばいの社員も出てくることになる。/p>
幹部職と一般職の格差を広げていく年代。幹部職はさらに昇給するが、これまでに昇格・昇進しなかった社員は、横ばいあるいは緩やかなカーブでの昇給が望ましい。なお、昇給は50歳で頭打ちとする。
「役職定年制」※を導入し、役職によっては51歳を境に定年になる層だ。課長は51歳、部長は56歳までというように、定年となる年齢を定めておく。この年代では、賃金が下がる社員も出てくる。
60歳の定年を一つの節目として、社員を再雇用する。この年代では、意欲を含めて能力的な差が大きく表れる。ポイントは、本人にその気さえあれば「雇用延長の可能性を見せること」である。
※役職定年制とは、一定の年齢で役職を離脱する制度のこと。
たとえば部長なら56歳、次長は55歳、課長は51歳といった具合。
この制度により、役職手当分の年間人件費が下がるメリットがある。
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